昨日、日本が守ってきた防衛戦略における基本的姿勢である「専守防衛」が極めて重要な意味を持つと思うとお伝えしました。それは「こちらから攻撃することはない」という姿勢こそ、他国との緊張関係を高めず、外交戦略上も有効だと考えるからです。
もちろん、軍備を増強する国や敵対的な行動をとるような国が存在する中では、国民の生命と財産を守るための防衛力が必要です。しかし、そうした国に対し、ファイティングポーズをとるような姿勢では、どのような展開を招くでしょうか。私は、そうした国に緊張感や不信感を覚えさせてしまうと思います。
例えば、自民党が「反撃能力」と名称を変えた「敵基地攻撃能力」の保持や「核シェアリング」は、ファイティングポーズをとるような姿勢と見られる可能性があると思います。
特に核兵器は、地球規模の破滅を招きかねない兵器です。核の抑止力が有効との意見がありますが、果たしてそうでしょうか。「絶対に使わない」という保障はありません。日本が、核の共有を含め、核を保有・配備するということは、アメリカの核の傘の中にあると言われる現状とは異なり、核戦争に直接巻き込まれる可能性が生じるということです。また、配備する地域などが攻撃の対象となり危険にさらされるということになります。そうした可能性や懸念から、核シェアリングは全く実益がなく、非核三原則についても見直すべきではないとの考えです。
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2022年7月1日 |
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