先日もお伝えしたとおり、真に必要な防衛力の整備に取り組む考えに異論はありません。しかしそれは、予算ありきで良いはずはなく、真に必要なものを慎重に検討しながら積み上げた結果、どれだけの予算が必要になるのか…というプロセスを経て見えてくるものであるはずだと思うのです。
IMFが発表した2021年時の米ドル換算での軍事費で見ると、日本の防衛費は、世界で第9位に位置しています。この状況で仮にGDP比2%まで増額すると世界で第3位となります。世界の軍事力ランキング(アメリカの軍事分析会社が公表している指標)で見ると、すでに日本の防衛力は第5位となっています。
日本の周辺情勢の緊張感が高まる中で、また、各国で宇宙・サイバーといった軍事技術の開発等が進む中で、日本においてもそうした技術を活用した弾道ミサイルの脅威等への対応が必要になると認識しています。そして、防衛費に含まれる自衛隊員の待遇改善に向けた人件費や糧食費はもちろん、身の回りの装備品についても改善をはかる必要があるのだと思います。しかしそれらは、予算ありきではなく、真に必要なものを慎重に検討しながら積み上げていくべきであり、当然、その財源の確保とあわせて検討しなければなりません。
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2022年6月29日 |
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