参議院議員 しば慎一

終戦の日に思うこと

 本日、76回目の終戦の日を迎えました。

 戦争で犠牲になられた方々に衷心より哀悼の意を表します。

 先の大戦では300万人以上の日本人が犠牲となり、諸外国においても多くの命が失われる結果となりました。そして、沖縄の地上戦では多くの住民が巻き込まれ、戦争の犠牲となりました。その無念、苦しみは察するに余りあるものです。

 戦争は残された方々の心身にも深い傷を残しました。今なおその傷が癒えぬまま苦しい思いをされている方々がいらっしゃいます。そして、沖縄は戦争により大きな被害を受けただけではなく、現在も米軍基地が集中するなど負担が続いています。

      

 戦争を経験し、その凄惨さを語ることのできる世代が年々少なくなっている中、戦争の記憶を風化させないために私たちにできることは何か-それは、先輩の世代が私たちに伝えてくれたように、戦争の惨禍、そして平和の大切さを次の世代に伝えていくことです。

      

 世界では核兵器廃絶に向けた声が高まっています。その一方で、核兵器を保有する大国同士の緊張が高まっており、核兵器廃絶に向けた世界的な潮流と逆行するような動きには、懸念を抱いています。惨禍が二度と繰り返されることのないよう、日本は世界で唯一の被爆国として、核兵器廃絶に向けて先頭に立って働きかけていかなければなりません。

     

 今の日本は、例えば民主主義が軽視され、表現の自由が狭められるなど、戦前の日本に似ている危うさがあるとも言われています。私は、このことに非常に懸念を抱いています。

 平和構築の基本は「対話」です。違う立場にある相手のことを考え、多様な価値観などを大切にし、対話を行う-何事においても大切な「対話」を忘れることなく、改めて核兵器の廃絶、そして世界の恒久平和に向けて、私自身、全力で取り組んでいきたいと、思いを強くしました。

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2021年8月15日

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